【つくば市】筑波山の山桜

つくばさん。

標高877m(女体山)

標高871m(男体山)

男体山南面600mあたりから溶岩流のように展開している天然の山桜群。いったいこの一面だけで何本あるのでしょう。これはまさに『常陸国風土記』に書かれた日本最古の花見の舞台です。一日として同じ色合いはなく、麓から山頂に向けて日々新緑が進んでいく風景。山桜は早咲きのもの、遅咲きのものがあり、さらに開花の遅い霞桜も含めれば、筑波山に桜が咲いている期間は非常に長いと言えます。また山桜には赤芽、樺色芽、茶目、黄芽があり、霞桜には黄芽、萌黄芽、青芽があります。そして全てが桜では風情がありません。他の木々とのバランスも重要な要素です。これらが織りなす春の「錦繍(きんしゅう)」を体感ください。
視点場は主につくば市筑波のつくばりんりんロード。


筑波山梅林を中心に据えた写真も載せました。山桜が展開しているのがわかります。

最後の写真は筑波山桜山千本桜。
左上にロープウェイ乗り場がある「つつじヶ丘レストハウス」、その右側に「筑波山京成ホテル」が見えます。ホテルの下が「筑波山桜山千本桜」です。さらにその下が「筑波ふれあいの里」で、そこにある「夫女ヶ石(ぶじょがいし)」が「歌垣の地」という伝承があるようで、つまりこの風景は筑波山の遠山桜の核心地のひとつといえるでしょう。この左先は女体山です。
視点場はつくば市神郡の農道より。